境界の街から A small report from Jerusalem

さまざまな宗教や文化が交錯する街・エルサレムから、日々の出来事や感じたことをお届けします。

スイカの季節

こんにちは、mariko_jerusalem2020です。

日本は梅雨も間もなく明ける頃でしょうか。夏が近づくにつれ、さくらんぼ、びわ、桃、ぶどう、プラム、メロンなどさまざまな果物がスーパーの一画に彩りを添えていることでしょう。

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エルサレムの果物コーナーも色とりどりです Colorful fruites in the market

しかし何と言っても、夏の果物の主役といえば「スイカ」!

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行きつけの八百屋さん My favorite grocery store

この存在感、半端ないです。

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他の果物も日本のそれらと比べると大き目ではありますが、スイカは輪をかけてビックサイズ。 

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手前のメロンも負けていませんが、いずれも日本のように「まんまる」ではなく、ラグビー型も多く見かけます。 

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こちらは大家族なので一つ買ってもすぐ食べきってしまうのでしょうが、こちらは単身で冷蔵庫も小さ目。なかなか手を出せずにいましたが、この日は友人宅にお邪魔することになったので、手土産にスイカをひとつ。「どれがいいかな?」とお店の人に相談すると、日本と同様、スイカをコツコツとたたいて音を聞きながら選んでくれました。見た目はなんですが、中身は甘くておいしかったです。 

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暑い夏にぴったり! Water melon is necessary for hot summer !

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イカの赤は目をひきます Vivid red color inside of Water melon

イカの色はといえば、「緑、赤、黒、白」。これって何かに似てるなと思ったら、パレスチナ自治政府の旗の色でした。

ja.wikipedia.org

 イスラエルパレスチナの旗の使用を禁止していた1980年代。パレスチナの旗が描かれているとしてパレスチナの画家の絵が没収された際、イスラエルの警察官が「たとえそれがスイカであっても、今後パレスチナの旗の色を使った絵を描いたら没収だ」と言われたというエピソードが残っています。

そして、その発言にインスピレーションを受けた他のパレスチナの画家たちがスイカをモチーフにした絵を描き、「スイカ」がパレスチナ抵抗運動のシンボルになったとか。

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きっとこれから先、どこでスイカを食べてもこの話を思い出すのだろうなあ。