レッツエンタメ#1
こんにちは、mariko_jerusalem2020です。
エルサレムに来てからはや半年。季節は変わり、屋内でさえマスク着用の義務がなくなり開放的な感じです。現地での生活にも少し慣れ、行動範囲も広げていきたいなと思う今日この頃。
・・・そんなわけで、少ない趣味のひとつである「観劇」に繰り出しました。
「国立劇場」というので日本のそれ規模を想像していたら、下北沢にある本多劇場くらいのサイズ感でした。でも、カジュアルスタイルで観劇できるのは嬉しいです。
チケットは予約していたものの支払いは窓口で。30イスラエルシェケル(約1,000円)なり。座席指定はなく、開場と同時に入ったので前から3番目のど真ん中の席を確保でき、かなりのお得感。
で、肝心な劇の内容はというと、、、
ミステリーです。アスマハーンという女性歌手は実在の人物で、1917年にシリアで生まれ、家族でエジプトに亡命。そこで「アラブの至宝」と称えられる有名な歌姫となります。残念ながら26歳の若さで自動車事故で亡くなりますが、その死をめぐっては謎が多く、それをベースに戯曲がつくられています。
↑ こちらでアスマハーンの歌声を聞くことができます
劇はシリアスかと思いきや、アラビア語ちんぷんかんぷんの私でも楽しめるくらい、随所に動きで笑える場面がちりばめられ、「亡霊」として各場面に出てくるアスマハーン役の女性(こちらも有名な歌手らしい)が素晴らしい歌声を披露してくれるので、飽きずに2時間過ごせました。
ポスターに描かれている男性(探偵)は中年の憂いを秘めたハードボイルド系な感じですが、実際演じた男優さんは、160cmくらいの小柄な方で、コミカルな演技も多く、チャップリンを彷彿とさせるような感じでした。
この戯曲、日本でも見てみたいなあ。探偵は市村正親、各場面に出てくるセクシーでコミカルな女性は小池栄子、アスマハーンは誰だろう?と思わず妄想をふくらませてしまいました。
待合スペースの壁にはたくさんのポスターが貼られていました。国立劇場はコロナ禍での閉鎖をへて、ようやく今回、再開したとのこと。家から5分の距離だし、何といっても安いので、足しげく通うことになりそうです。