9月はほぼ休み?
こんにちは、mariko_jerusalem2020です。
9月は「シルバーウィーク」ということで、連休を楽しまれた方も多いかもしれませんね。こちらではイスラム教(主にアラブ・パレスチナ人)とユダヤ教(ユダヤ人)を信仰する人が多いということもあり、所属するコミュニティによって休みが変わります。私はパレスチナ人居住区に住み、パレスチナの人たちと仕事をしていることもあり、金・土曜日のほか、イスラム教の祝日をベースに休みをとっています。
一方、ユダヤ教の祝日にはトラムなど公共交通機関が運休したり、日本国大使館が休館になるため、ユダヤ教の祝日もチェックしています。そして、なんと、9月はシルバーウィークどころか、「ほぼ休みではないか???」ということが判明。
太陰暦であるユダヤ暦を使用しているユダヤ教では、年によって祝日の日付は変わります。今年(2021年)は、
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①9月7~8日:ローシュ・ハシャナ「ユダヤ暦の新年のお祝い」
②9月16日:ヨーム・キプール「贖罪の日」
イスラエルで最も重要な日とのことで、前日(イブ)もお休み。断食をしてその前の1年間の罪を悔い改める日
③9月21~27日:ハグ・ハ・スコット「仮庵祭」
イスラエルの民が出エジプトの後8日間仮庵住まいだたことを偲び、草葺き屋根の家を建ててそこで食事をする
④9月28日:シムハット・トーラー「律法の歓喜祭」
この1年間で読了した律法に感謝し、読了を祝う
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私の近所にはユダヤ教徒はいないので、実際それぞれどのようにお祝いしているのか間近で見る機会はなかったのですが、③の「仮庵(スッカ)」がどんなものか気になり、西側(ユダヤ人居住区)に住む友人のところに遊びにいくついでに、見学してきました。
先日ワクチン接種を受けたシティホールの前には、巨大な「仮庵」が建てられていました。中にはステージなどもあり、夜になると歌や踊りを見ながら会食できるのかもしれません。
トラムの線路に沿って、小屋が建てられてました。いわゆる「掘っ立て小屋」をイメージしてたのですが、毎年の行事なので、鉄パイプなど使いまわしできるような素材が用いられているようです。
シートで覆われているものもあり、こうなるとますます私の中の「仮庵」のイメージとは離れていきます。。。
延々と続く感じなので、途中で引き上げて友人の住むマンションを訪ねたところ、なんとマンションの中庭にも建てられてました。ちょうど食事が始まるところだったようです。
厳格なユダヤ教徒はこの仮庵(スッカ)の中で7日間を過ごすらしいですが、食事の時だけスッカで過ごすのが一般的のようです。食事を囲みながら、家族で過ごすかけがえのない時間。これはラマダン中のイフタール(日没後の食事を家族・友人と囲んで食べる)とも通じる部分があるなあと感じました。