境界の街から A small report from Jerusalem

さまざまな宗教や文化が交錯する街・エルサレムから、日々の出来事や感じたことをお届けします。

今日は何の日?#3 Daylight saving time starts

こんにちは、mariko_jerulalem2020です。

たまたま行事が重なった今週。今日は東エルサレムを含むイスラエルの行政管轄地域に住む人たちにとっては「気を付けなければいけない」日でした。

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どっちが正解? Which clock' s time is correct?

それは、「夏時間(サマータイム)」が始まるため、木曜夜~金曜朝にかけて時計を1時間進めなければならないからです。

第一次世界大戦中に、電灯など人工照明のエネルギーを節約するためにドイツが導入したのが「夏時間」の始まりとか。今では世界中で導入されていますが、日本の自治体でも導入を試みるところもあったようです(断念したようですが)。

夜の時間を有効に使う(明るいうちに帰宅して、家族や友人との団らんを楽しむとか)というねらいもあるようですが、一方で、「夏時間」の導入は健康リスクを伴うとの報告もあり、夏時間を廃止する国もでてきているようです。

【参考】夏時間に関するWikipedia 

ja.wikipedia.org

 

・・・ということで、今日からエルサレムと日本との時差は6時間に短縮されました(昨日までは7時間)。日本との間で会議や連絡をとりあう際に、この1時間の差は結構大きいと感じています。 

時差の調整は仕事上も大事なので、国連からも「夏時間への移行についてのお知らせ」が届きました。

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これによると、

イスラエルが管轄する地区は、26日(金)深夜2時に時計の針を1時間進ませる(3時にする)

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸とガザ地区)は、27日(土)の深夜12時に時計の針を1時間進ませる(1時にする)

とのこと。

ということは、26日(金)深夜2時~27日(土)深夜12時のほぼ1日、エルサレムと西岸・ガザでは1時間の時差が生まれることになります。

ユダヤ人が多く住むイスラエルでは、金曜夕方~土曜日夕方にかけては安息日(シャバット)。労働をしてはいけない日なので、その前に「時計の針を進める(労働)」するということなのかなと思われます。

一方、イスラム教徒の多いパレスチナでは、金曜日は休みなので土曜日に時間を変更する方が混乱が少なくて済むということなのでしょうか。

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夕暮れ Sunset in Jerusalem

12月に来た頃に比べたら、すっかり日が長くなりました。仕事帰りに散歩がてら、少し遠回りして帰るのを楽しみたいと思います!