境界の街から A small report from Jerusalem

さまざまな宗教や文化が交錯する街・エルサレムから、日々の出来事や感じたことをお届けします。

日々の食卓(お菓子編#1) Arabic sweets #1

こんにちは、mariko_jerusalem2020です。

気がつけば3月も半ばを過ぎました。今年は例年より桜の開花が早いとか。地球温暖化の影響でしょうか、毎年開花が早くなってきている気がしますが、今年は「観測史上、最も早い開花」という話も聞きました。

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桜によく似たアーモンドの花 Flower of Almond@Jerusalem

桜といえば、桜餅。3月はひな祭りもあったのでひなあられとか、昔からある和菓子をいただく機会も多いですよね。私は甘いお菓子より、お煎餅やみたらし団子のようなあまじょっぱいものが好みなのですが。

こちらにも、昔から食べられている「庶民のお菓子」があります。

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その名は「クナーフェ」Arabic traditional sweets 'Knafe'

私がこのお菓子をはじめて食べたのは、エルサレムで暮らし始めて間もない頃。偶然の出会いでした。

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仕事からの帰り道 On the way back to flat

事務所からアパートへ戻る道すがら。いつもと違う道を通ってみようと、遠回りして帰ったところ、道路沿いで何やら料理をつくる人が。

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近づいてみると、アルミ製の深皿を2つ上下にあわせて、その中で何やら焼いているようです。炭火といえば焼肉。チキン料理かなと想像し、今晩のおかずにしようと思ってお兄さんに話しかけてみると、、、

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これは、伝統的なアラブのお菓子だよ Baked well with chees

口の中は既にチキン料理の味で満たされていたため、「え?鶏肉じゃないの???」と勝手にがっかりするも、これはこれで美味しそう。

ホットケーキと同じ材料で最後にチーズを入れ、ひっくり返して、お好みで(というかほぼデフォルト)シロップと細かくくだいたピスタチオをふりかけて完成。

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出来立てがおススメ  Bon appétit!

とにかく出来立てが美味しいとのことで、「ここで食べてくか?」と聞かれましたが、お持ち帰りにさせてもらいました。

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ていねいにパッキングしてくれるお兄さん For taking away

お兄さんは近くのホテルでシェフをしていたけどコロナ禍でホテルは営業停止。仕事がなくなってしまったので、このお店を始めることにしたとか。割とひっきりなしにお客さんが来ていたので、評判が良いのでしょう。期待できます。

帰宅直後に早速、一口。ものすごく甘いのだろうと思っていたけど、割とさっぱり。シロップもそんなに甘くないし、チーズ入りだからかなあ。一人で食べるには量が多かったので、翌日は電子レンジで温めなおしました。「できたて」にはかないませんが、美味しくいただけました。

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回転するクナーフェ Knafe is baked

先日、エルサレムの西側(主にユダヤ人が住むエリア)にある市場に行ったところ、クナーフェがこんな風に売っていました。味見はしてませんが、お兄さんのところの方が好みかな。

「●●のクナーフェが美味しい」という話は良く聞くので、いろいろ食べ比べをして、お気に入りを見つけたらまたレポートします♪