聖地にて#1 Praying for Easter at Church of the Holy Sepulchre
こんにちは、mariko_jerusalem2020です。
昨日(4月8日)はお釈迦様の誕生日ということで、日本の各地のお寺ではささやかに花まつりが行われていたのかなと思います。一方、ここ、エルサレムでは4月4日(日)がイエスの復活を記念する日・イースターでした。イースターはクリスマス(キリスト生誕の日)とともに、キリスト教徒の方たちにとっては大切な日です。
毎年イースター前後には、たくさんの観光客が聖墳墓教会などキリスト教ゆかりの地を訪れているようですが、今年はコロナ禍の影響もあり、例年に比べ静かなイースターのようです。
イースターエッグとかお店に飾られたりしているのかな、どんなふうにお祝いしているのだろうかと気になり、仕事終わりにちょっと遠回りして旧市街のキリスト教地区まで足をのばしてみました。
近くを何度か通り過ぎたことはあるのですが、教会内に入るのは初めて。無料で開放されてはいるのですが、キリスト教信者でもない私がこの大切な日に入っていいのかな、、と少し躊躇しつつも、好奇心が勝り導かれるように入口へ、、、
まず初めに目の前に現れたのが、「香油を注がれた石」この畳一畳分くらいの大きさの赤い大理石は、十字架から降ろされたイエス・キリストの亡骸に香油が塗られたと言われている場所。熱心な信者さんたちは、この石の前でひざまずき、額を石にこすりつけながらお祈りをささげていました。
この大理石の前には、十字架から降ろされ、簡易なベットに横たわるキリストが細かい石のモザイクで描かれています。
左手奥に進むと、十字の形をした教会の先端(頭の部分)である「アナスタシス(復活聖堂)」に出ます。写真では暗くてわかりずらいですが、手前にあるのがイエスのお墓。お墓の中は小さな礼拝堂になっていて、2~3人が入れるような広さです。
、、、とここまで見学していると、何やら奥から礼拝の声が聞こえてきました。ところどころ「アーメン」と唱えているのが聞き取れるくらいで、仏教のお経同様、私には内容はわかりませんが、荘厳な響きに心が洗われるようでした。
この礼拝団(10人ほどの男性で構成されていました)は、一か所で礼拝が終わると、また別の大切な場所で礼拝を始める、という感じでした。せっかくの機会ですので、他の信者さん・観光客とともに礼拝団の後をついて回りました。
まさしく聖地にいるんだな、と感じた時間でした。
おまけ:
ここは旧市街の中のキリスト教地区なので教会が多く存在するのですが、実は聖墳墓教会の向かい側にはイスラム教のモスクがあり、歴史・文化・宗教のこの多様性こそがエルサレムをつくりあげてきたのだなあ、という感じがしました。