西側散歩#1 Walking in West Jerusalem#1
こんにちは、mariko_jerusalem2020です。
私の職場は金曜日と土曜日がお休みなのですが、たいてい一日は食材買い出しを兼ねて散歩に出かけることが多いです。この日は、私が住んでいる東エルサレムを出て、西側へ足をのばしてみました。
この道路の右側が東エルサレム。イスラム教徒・パレスチナ人が住むエリアで、道路の左側が、ユダヤ教徒が多く暮らすエリアです。
東も西も建物は同じような材料でつくられているにもかかわらず、雰囲気が違います。
最初に足を踏み入れたのが、ユダヤ教徒の中でも正統派と呼ばれる人たちが住むメア・シェアリーム。長いもみあげに山高帽をかぶった男性、長い丈の黒いドレスをまとった女性が行きかう独特の雰囲気で、聖書の律法を忠実に守り、伝統的な暮らしを営んでいます。
今日までちょうど、ペサハ(過越しの祭)と呼ばれるユダヤ教の祝日でした。かつてエジプトで奴隷となっていたユダヤ人が、モーセの導きによってエジプトを脱出(出エジプト)したことを記念する1週間です。この期間は当時の状況をしのび、ユダヤ教徒たちはイースト菌の入ったパンなどは食べません。その代わりに食べるのが、マッツァ(マッツォ)と呼ばれるクラッカーのようなもの。これにクリームチーズやいろんなペーストをつけて食べるのが定番だとか。
アラビア語と見た目の印象は全く違いますが、聞くところによると文法が似ていたり、右から左へと書く表記が同じだったりと共通点は多いようです。
通りを歩いていたら、教会の一画にたくさんの募金箱が吊るされているのが目に入りました。何か不幸なことがあってお金の工面が必要になり、募金のお願いを個人的にされているみたいです。東エルサレムにも教会はありますが、こういった募金箱は見かけたことはありません。
まだまだ西側散歩は続きますが、今日はこのあたりで。